『蜘蛛の糸』という、芥川龍之介の短編小説がありますよね。
📖〈あらすじ〉
ある日、お釈迦様が極楽の蓮池から、下の世界をご覧になりました。
透けて見える池の底は、ちょうど地獄です。
そこで苦悩する者達の中に、カンダタがいました。
殺人や放火もしたことのある、大泥棒です。
しかし、生前に一匹の蜘蛛(クモ)を助けたことで、
お釈迦様の目に留まりました。
その救済のため、救いの糸が垂らされました。
それを発見したカンダタは、ただ上へ上へと、一生懸命に登り始めました。
(極楽は無理でも、せめて地獄から抜け出せたら…)
しかし、どこまでも続く、果てしない道のりです。なかなか上の世界に辿り着けません。
ついに疲れ果てて、一歩も前に進めなくなりました。そこで一旦休憩することに。
ところが、ふと気が付きました。
大勢の者達が、徐々に下から登ってくる光景が目に入ったのです。
このままでは、糸が切れてしまう。
そうした心配をして、下ばかりに気を取られていました。
すると、ぶら下がっている所から糸が切れてしまい、カンダタは元の場所へと堕ちて行きました。
📝このお話は、利己的な考えや無慈悲さは良くないと戒めたもの。そのような解釈が一般的です。
特に霊的な救いは、万人のためにあります。
上から一緒に引き上げて頂く…
実際はともかく。そうした精神は大切かもしれません。
⭐️一方、私は地獄をこの世(物質界)に置き換えて考えてみました。
この世で肉体をまとって生活していると、大なり小なり、様々な問題が生じます。
そうした事に、つい気を取られがちになります。
また、肉の脳に霊的なことはわかりません。何が正しいのか判断もできません。
そんな中、自分にできることは…
なるべく、意識だけでも上に向けて、神霊や高級霊魂を求めるように。
そして、ただ救いの糸(神伝の法)につかまり、ほんの少しづつでも登り続けること⬆️
中途半端で情けない私には、それしかない…
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なごやかな人達
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